2019年1月27日(日曜日) 午後2時30分から(開場は午後2時)
中野区産業振興センター多目的ホール(中野2-13-14)
参加費 1,000円(学生・未成年は無料)
2017年7月に国連で核兵器の全廃を目的とする「核兵器禁止条約」が成立しました。その実現に大きく貢献したとして、『ICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)』にノーベル平和賞が贈られました。
『ICAN』は国際NGOとして、20代、30代といった若い世代が主力となって、被爆者の体験を世界に発信し、非核への思いをロビー活動を通じて各国政府に働きかけてきました。
ICANの国際運営委員を務めている川崎哲さんは、生まれてから大学を卒業する頃まで中野区在住でした。
中野区は1982年8月に「憲法擁護・非核都市」の宣言を行っています。
被爆体験を持つ方々の高齢化は避けることはできませんが、その思いである「核兵器はなくしてほしい」は伝えることが可能です。
非核都市「中野」の地で生まれ育った川崎さんに、特に若い世代に向けた話をしていただきます。
呼びかけ人
家島昌志(中野区原爆被害者の会(長広会))、
菊池恒美(元十中教員)、
西惇(十中卒業生)、
益川俊英(2008年ノーベル物理学賞受賞)
川崎 哲(かわさき・あきら)さん
プロフィール
1968年中野区生まれ。1981年中野区立仲町小学校卒業。1984年中野区立第十中学校卒業、武蔵高校を経て東京大学法学部卒業。
現在、ピースボート共同代表。2017年にノーベル平和賞を受賞した「核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)」の国際運営委員。核兵器廃絶日本NGO連絡会の共同世話人として、NGO間の連携および政府との対話促進に尽力してきた。恵泉女学園大学、東京外国語大学などで非常勤講師。著書に『核拡散』(岩波新書、2003)、『新版 核兵器を禁止する』(岩波ブックレット、2018)、『核兵器はなくせる』(岩波ジュニア新書、2018年)など。
私たちの憲法は
くらしを守り 自由を守り
恒久の平和を誓う
私たちは この憲法を大切にし
世界中の人びとと 手をつなぎ
核をもつ すべての国に
核兵器をすてよ と 訴える
中野区「『憲法擁護・非核都市』の宣言
(昭和57(1982)年8月15日)」より抜粋
中野区「憲法擁護・非核都市」の宣言とは?
中野区は、1982(昭和57)年8月に「憲法擁護・非核都市」の宣言を行いました。「この宣言は、区民の平和を希求する声を背景に、約12,000人の請願を区議会が採択したことによって生まれたもので、私たちのいのちと暮らしを守るために、核を持つすべての国に対して、核兵器をすてよと訴える区民の率直な願いと崇高な思いが込められています」(中野区WEBサイトより)
杉並区は、原水禁署名運動の発祥の地?
隣の杉並区は、原水禁署名発祥の地と言われています。1954年3月の第五福竜丸被爆事件(アメリカの水爆実験によって、ビキニ環礁で日本の漁船が被爆した)による風評被害を契機として、杉並区の魚屋さんが業界団体に呼びかけ、杉並、東京のみならず全国に広まりました。杉並ではわずか1カ月の間に全住民の7割もの署名が集まりました。
(参照:「原水禁署名運動の誕生」丸浜江里子)